ドル円と金利差:相関の変化をどう捉えるか

長らく強く効いてきたドル円と日米金利差の連動が、局面によって崩れる場面が増えています。本稿では、金利差とドル円の基本的な関係を整理したうえで、相関が変化する背景と、複数シナリオでの捉え方をまとめます。本稿は学習目的のリサーチであり、特定の売買を推奨するものではありません。

「金利差が広がれば円安、縮まれば円高」——これはドル円を語るうえで最も基本的な枠組みです。ただし、金利差はいつも同じ強さでは効きません。ここでは、その効き方が変わる条件を相関が崩れるときとして整理していきます。

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(ドル円と日米金利差の推移)
図1:ドル円と日米2年金利差の推移(イメージ)

1. 金利差とドル円の基本

金利差がドル円に効く経路は、資金がより高い利回りを求めて動く、という考え方が出発点です。ただし、実務では「どの年限の金利差を見るか」「名目か実質か」で見え方が変わります。

名目金利差と実質金利差

名目金利差は表

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